artists
アーティスト
21.06.19
イーサン・エステス
!鑑賞時間が他の会場と異なります。ページ下部の会場情報をご覧ください。
1989年生まれ。 カリフォルニアを拠点とする芸術家・海洋科学者であり、彫刻や版画を通して、人間活動が海洋に及ぼす影響について表現している。スタンフォード大学において環境科学の学士号と修士号を取得し、海洋学とスタジオアートを学んだ。現在、カリフォルニア州サンタクルーズでアートスタジオとギャラリーを運営している傍ら、モントレー湾水族館において太平洋クロマグロの生態学の研究を行っている。
Enso / Lifecycle
クロマグロを研究する研究科学者として佐渡島沖の商業漁船で働いていた私は、船のデッキに配置されたきちんとした、しかし不規則なロープのコイルに触発されました。ロープは、禅における書画のひとつ「円相」(円形を一筆で描いたもの)を思い出させました。通常、単一のブラシストロークで和紙に描かれる「円相」の輪作成は、日本の禅仏教の伝統の瞑想的な習慣です。完璧な手描きの円を求めて、制作者は自由に手放し、自由に創造することを学び、表面的な欠陥にもかかわらず最終結果を美しいものとして受け入れます。このように、「円相」の輪は、わびさびの世界観の強力な表現であり、成長と新しさだけでなく、自然の劣化、不完全性、そして人生の終わりにも美を見いだすことを促しています。 漁港近くの制作場所に戻ると、腐敗しているプラスチック製の釣り用ロープの大きな山を掘り、ノットの無秩序な塊を解いて単一の組織化されたコイル(輪)にしました。コイル(輪)を鉄の輪で補強し、陸と海、人間と自然、プラスチック材料の円形経済を開発する緊急の必要性の象徴として海を見下ろす伝統的なボートハウスの出入り口につり下げました。
Impressions of Sado Island
佐渡で過ごした日々からインスピレーションを得たシリーズ作品。釣具屋で見た魚拓に影響を受け、浜辺で収集した古い漁網やネット、プラスチック破片、海藻を使って創作している。生物分解、永続性、海洋野生生物への汚染の影響について考えるメッセージを発信している。
会場情報
展示会場が2箇所あります。
〈Enso / Lifecycle〉
沢根マリーナ(佐渡市沢根993−3)
※集落の敷地内での展示のため、駐車や鑑賞は近隣に配慮して行ってください。
※展示場所は古い桟橋で老朽化しているため、足元や周囲に細心の注意を払ってご鑑賞ください。
〈Impressions of Sado Island〉
*「Impressions of Sado Island」のほか過去の平面作品の展示も同会場で行います。
HOSTEL perch(佐渡市河原田諏訪町4)
鑑賞時間:16:00~22:00(臨時休業あり)
※HOSTEL perchの営業時間に準じます。
- エリア
- 国中エリア